リウィウスを読もう!

ティトゥス・リウィウスの「ローマ建国以来の歴史」、
完全日本語訳がまだされていないこの史料を読もうという試みです。
自己中心的なことに、スタートは21巻からです。いつになることやら分からないけれど、エンドは30巻です。
要するに、第二次ポエニ戦争限定です。

*はじめてお越しの方は、「はじめに」をご覧ください。
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21-12
マハルバル、サグントゥム攻撃を任される。
サグントゥムとの和平交渉。
Alorcus(カルタゴ側)とAlcon(サグントゥム側)が折衝に当たる。
 サグントゥムに対する攻撃の手が緩められることはなかった。ハンニバルはこの場を離れる前に、ヒミルコの息子マハルバルに指揮権を委ねていた。マハルバルは精力的に戦闘に取り組んでいたので、敵も味方もハンニバルの不在を感じ得ないほどだった。マハルバルは数度の戦闘で勝利を上げ、破城槌を三つ使って城壁のかなりの部分を打ち壊した。やがて戻ってきたハンニバルが見たものは城壁ではなく、城壁の残骸だった。カルタゴ軍は市民の立てこもる箇所に向けて一斉攻撃を開始した。激戦だった。どちらの側にも多数の損害が出た。そして市民の砦の一部がついに陥落した。

 和平に向けての交渉が始まったが、成立する見込みは薄かった。交渉にあたったサグントゥム人はAlcon という名前で、ハンニバル側からはスペイン人のAlorcus が当たった。
Alconは嘆願すればなんとかなるかもしれないと考え、サグントゥムの誰にも知らせずに夜中ひそかにハンニバルの側へ渡った。しかし、泣いて訴えたところでなんの成果も挙がらず、カルタゴのサグントゥムに対する態度も少しも変わらない。Alconは嘆願をあきらめたものの町には戻らず、味方を裏切って敵陣にとどまった。出された条件をサグントゥムに持ち帰れば、こっちが殺されるとおびえたからだ。
カルタゴ側が提示したのはその条件とは以下のようなものだった。
『Turdetani族に損害賠償をせよ、すべての金銀は引き渡せ、町の住民は一人につき替えの衣服一つだけを身に着けてカルタゴ人が命じる場所に住処を移せ』。
Alconは、サグントゥムとしてはこのような条件は受け入れられないといった。Alorcusはこれを聞き、望みがすべて絶え、戦う気力も失せたときに、自分が平和の仲介をしようと申し出た。
 Alorcusはハンニバル麾下の兵士だったが、サグントゥムの客人としての扱いを受けた。武装を外した丸腰の格好で要塞に進み、希望したとおりにサグントゥムの行政官の元に案内された。サグントゥムの住民は、その出自を問わずみんな詰め寄せてきた。大多数のものがやっと追い払われた後、アロルコスはサグントゥムの議会に会見を求め、以下のような演説を行った。
| livy | 21巻 | 16:41 | comments(0) | - | - | -









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