リウィウスを読もう!

ティトゥス・リウィウスの「ローマ建国以来の歴史」、
完全日本語訳がまだされていないこの史料を読もうという試みです。
自己中心的なことに、スタートは21巻からです。いつになることやら分からないけれど、エンドは30巻です。
要するに、第二次ポエニ戦争限定です。

*はじめてお越しの方は、「はじめに」をご覧ください。
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21-1
ハンニバル戦争の序文。ハンニバルの誓い。ハミルカルのローマへの憎しみ。
 いかなる国も、これほどの規模の戦いをしたことはない。互いの戦略についても、第一次ポエニ戦争を通じて熟知していた。
 いかなる幸運のなせるわざであろうか、あやうくも滅びるところだった側が、最終的には勝者の座に冠することが出来たのは。互いに持てる力も、互いに抱く憎しみも、拮抗し、いや増していった。
 ローマは、一度敗者になったものが勝者に再び牙を向いてきたことに激しい憤りを持った。カルタゴ人は、ローマの覇権の専制的で貪欲なやり方を嫌がった。
 この戦いの筋書きを著したのが、ハミルカルだった。有名な話だが、ハミルカルはスペインに発つ前、わずか9歳の少年ハンニバルにローマの敵となることを誓わせたという。サルディニアとコルシカを失ったことがこの誇り高い男のプライドを傷つけた。シチリアの損失は誠に遺憾であり、そのような中にサルディニアまでもが不当に盗み取られてしまった。
 「ローマの奴らめ、我らを搾取するだけでは飽き足らず、この上はさらなる賠償金までも我らに課そうというのか」
 ハミルカルは、そう考えていた。
| livy | 21巻 | 12:13 | comments(0) | - | - | -









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