リウィウスを読もう!

ティトゥス・リウィウスの「ローマ建国以来の歴史」、
完全日本語訳がまだされていないこの史料を読もうという試みです。
自己中心的なことに、スタートは21巻からです。いつになることやら分からないけれど、エンドは30巻です。
要するに、第二次ポエニ戦争限定です。

*はじめてお越しの方は、「はじめに」をご覧ください。
<< 21-23 | main | 21-25 >>
21-24
ハンニバル軍、ピレネーを越える。
ガリア人がハンニバルの接近に恐れをなして、叛乱の兆しを見せる。
 これ以上の遅れで士気が下がるのを防ぐため、ハンニバルは残りの全軍を率いてピレネーを越え、その先のIliberriで宿営地を設けた。
 この地のガリア人たちには、戦いはローマを相手にするものだと告げてはいたが、彼らは同時にスペインにおけるうわさも聞いていた。ピレネーの西側に住むスペイン人たちをハンニバルが武力で制圧し、その町を守備隊の支配下においているのだと。自分たちの自由も損なわれるのではないかという恐れに屈した部族たちは武器を取って、Ruscinoに集まった。
 これを知ったハンニバルがまず憂慮したのは、彼らを相手に戦うことよりも、そのせいで遅れが生じることだった(*1)。そこで彼は叛乱を起こしつつある部族の首領へ遣いをやった。
 「諸君らとの会合を求める。諸君らがIliberriに来るのであれば歓迎するし、望むのであればこのハンニバル自らが直ちにRuscinoを訪れてもよい。私は諸君の敵たりえるよりも、友人でありたいと願っている。諸君らが我らにはむかわない限り、私の剣が解き放たれるのはイタリアその地にたどり着いてからだ」
 使者はハンニバルのこの言葉を伝えた。ガリア人たちはこの言葉を受けてIliberriまでやってきた。ハンニバルは彼らに賄賂を与え、彼らの領土を自由に、そして安全に通行できるようになった。
| livy | 21巻 | 19:37 | comments(1) | - | - | -
(*1)ハンニバルが行軍の遅れを気にするのは、この後にアルプス越えが控えているから。冬になり、雪が降り始めてからアルプスを越えるのは、彼としても不可能だと考えていた。もっとも結果的にはそうなってしまったけれど……。
| ニワセ | 2006/02/01 7:43 PM |










1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

このページの先頭へ